美容室には色々なお客さまが来てくださいます。
以前は ほんとに未熟な美容師だったため、手の掛かるお客さまは苦手でした。
ましてや、みずから 何かをして差し上げようとはしませんでした。
一人一人のお客さまが大切になったのはいつ頃からでしょうか...
ある日、いつもは母が仕上げをするお客さまに 何気なく「眉をお手入れしますか?」と声をかけると「いいの?!やって!」と言ってくださいました。
その方は 独身を通した60代の手に職のある方。。
職場では 恐いと怖れられているお方で、サバサバとして 本音が口から出てしまうタイプの方。
何度かの手術をしてからは 身体に痛みがあって笑顔もなくて、 ほんとにお辛そう...
眉を整えて「デートに行ってくださいね」というと、少女のような笑顔で喜んでくださいました。
「生まれて初めて 眉を整えてもらった 。嬉しくて、ほんとにデートに行きたくなった」と話してくださいました。職場で眉を自慢したそう。
若い頃から 眉を整える事やお化粧をする事に憧れはあっても やれなかったのでしょう。
強く男まさりに生きて来て、心のすみにあった乙女心(#^.^#)
なんだか可愛い〜♪
それ以来、「ほんとにありがとう」と言って果物や甘い物を私に差し入れをしてくださいます。
今でも眉を整えさせて頂くたび、ほんとに嬉しそうにしてくださいます。
こんな些細な事で喜んで頂ける事に 私こそが嬉しく思います。
先日も痛みをおして無理して持ってきてくださったのはイチゴのショートケーキ。
母は「もうこんなことはしないで!」と頼んでおりましたが 私はありがたく頂く主義ですので!
接客業は 後悔も、失言も、失敗も たくさんあるけど、こんな風に喜ばれると 良い仕事だなぁと思います!
久し振りのイチゴのショートケーキ♪美味しかったです。(母もしっかりと食べておりました)
美容室に集まるお客さまが笑顔になりますように〜。。。